退院支援は、良質な医療ケアの継続と適切な社会資源の利用を目的とし、患者と家族の自己決定や人生観を尊重した包括的なシステムとされています。
当院は、退院支援を通し医療連携にとどまらず、ケアマネージャーや地域包括支援センターとの地域連携を通し、退院後の生活を想定した支援を行っています。
患者様の状態や家族の介護能力など、ケアマネージャーや地域包括支援センター職員が正確な情報を持っていることが多いため、情報提供のやり取りが円滑に行えるような関係を構築することがより良い連携になると考えています。
当院では、病院と地域の垣根を越えた連携を目指し、ケアマネージャーとの交流会・意見交換会・ワークショップを通してチーム医療の推進に取り組んでいます。
令和2年2月7日(金)
地域のケアマネージャーや地域包括支援センターとの交流会は、グループに分かれて事例検討を行いました。
参加者
ケアマネージャー、地域包括支援センター:11名
当院スタッフ:18名(看護師11名 理学療法士5名 医療相談員2名 )
架空の模擬患者が当院に入院したと想定して、家族構成や受傷前・後のADL・IADLの変化等から模擬患者に対しての支援内容を各グループで検討しました。
また、病院側と在宅側の目線から「入院患者さんのどのような情報がほしいか?」
という議題に対しても双方の意見をグループ内で話し合いました。
最後にはグループごとに発表を行い、参加者全員で情報共有しました。
交流会後に記入していただいたアンケートでは「医療関係者の方々とお話しする良い機会となりました」「思っていた交流ができてよかったです」等の意見をいただきました。
参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。
また、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、交流会は中止となりました。
いつも通りの日常が過ごせるようになった頃には交流会を開催したいと考えておりますので、その際はご案内させて頂きます。