整形外科

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ばね指

30~50歳代の特に女性で、手指の付け根の手のひら側に痛みを感じ、指を曲げ伸ばしする時にカクカクと引っかかるような症状を起こすことがあります。これは多くの場合、屈筋腱(指を曲げる筋肉の腱)の通り道(腱鞘といいます)が狭くなる狭窄性腱鞘炎という病気で、”ばね指”と呼ばれています。指の中でも親指、中指、薬指に多く、両手指に起こることもあります。原因としては腱鞘の肥厚(はれ)による屈筋腱の絞扼(しめつけ)と、それに対応する腱自身の肥厚が多いといわれています。指の曲げ伸ばし時の引っかかる状態を”ばね現象”と呼び、指の伸展もしくは屈曲時に腱が狭くなった腱鞘の入口に引っかかり、更に力を入れると突然伸びたり曲がったりする現象で、ちょうどナイフの開閉最終段階のような加速運動です。このばね現象が起こる時に痛みを伴い、多くの場合指の付け根の手のひら側に圧痛(押すと痛いこと)と小さな腫瘤(かたまり)を認めます。症状が出て間もない時は、薬物療法や短期間の固定で治ることが多いのですが、経過が長い場合最も確実な治療は手術療法です。手術といっても局所麻酔による外来手術で行うことが可能で、手のひら側に1㎝ほどの切開を加え、腱鞘を縦に切開する方法で短時間で終了します。手術後のリハビリテーションとして指の曲げ伸ばしを行うと、早ければ1~2週間で症状は消失するでしょう。この様な症状を感じた場合はあまり長い間我慢せず、早めに整形外科を受診し、担当医とよく相談して治療を受けてください。

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