整形外科

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関節鏡視下手術

関節鏡とは関節の中を観察する内視鏡で、1918年に日本の整形外科医が研究を始め、1960年に実用的な関節鏡が世界に先駆けて完成、以後日本を中心に研究が進み世界へ広がっていきました。それまで大きな切開を加え関節内を肉眼で観察していたものが、”鍵穴”から中を覗き検査および手術が可能な時代へと進歩してきたのです。現在整形外科領域では肩・肘・手・股・膝・足関節などに関節鏡を用いた検査・手術を行っていますが、中でも膝関節は最も古くから研究され、多数の手術が行われてきたため、膝関節鏡について少し説明します。7~8ミリの穴から関節鏡を膝関節に入れ、テレビ画面でモニターしながら診断を下し、他の小さな穴から専用の器具を使用して手術を行うこの手技は、関節に対する侵襲が少ないため入院期間も短く、患者によっては2~3日の入院で行える場合もあり、仕事を持つ方にとっては早い現場復帰が望めます。膝関節疾患としては半月板損傷、前・後十字靱帯損傷、骨・軟骨損傷等に対し、切除・縫合・再建・内固定等の鏡視下手術が可能です。手術対象年齢としては小学生から80~90歳の高齢者まで、スポーツ外傷・障害や関節変性(年寄り変化)疾患など、さまざまな病態に対応できます。新潟県は早くから新潟大学を中心に膝関節鏡の研究・鏡視下手術が実施され、多くの病・医院で関節鏡視下手術のエキスパートが活躍しています。また、近年は肩・足関節における手術手技も進歩しており、ますます適応も広がることでしょう。皆様も膝・肩・足関節等に痛みなどの悩みをお持ちでしたら、ぜひ最寄りの整形外科医を受診し御相談ください。適応を十分検討の上、場合によっては関節鏡視下手術でその解決策が見出されるかもしれません。

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