整形外科

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スポーツと骨折

今日、多くの人たちが、さまざまなかたちでスポーツを楽しんでいます。しかしそれと同時に、スポーツ外傷・障害も必ず存在し、健康な活動を妨げています。その中で、四肢・体幹の骨折について、お話しします。

スポーツの現場で起こる骨折には、大きく分けて2つのものがあります。一度の強力な外力・自家筋力によって生じる外傷性骨折と、小さな外力が局所的に繰り返し加わることで生じる疲労骨折です。

外傷性骨折でよく見られる症例は次の通りです。上肢では、野球の投球動作による上腕骨骨幹部骨折(投球骨折)、ボクシングによる中手骨(ちゅうしゅこつ)骨折(ボクサー骨折)、ボールを受ける際の突き指による末節骨裂離(まっせつこつれつり)骨折(槌指(つちゆび))など。体幹では、ラグビー・自転車競技で多い鎖骨骨折、格闘技を含めたコンタクトスポーツでの肋骨骨折など。下肢では、スキーの転倒による脛骨(けいこつ)骨幹部骨折、スライディングや着地時の捻挫に伴う足関節内・外果(内・外くるぶし)骨折などです。

一方、疲労骨折は、スポーツ活動性の高い10~20代に、オーバーユース(使い過ぎ)としてよく起こるもの。部位としては、脛骨が最も多く、続いて中足骨、腓骨(ひこつ)など、下肢骨に集中しています。原因スポーツは、走る・跳ぶ動作を多く含む競技が主。陸上競技、サッカー、バレーボール、バスケットボールなどが一般的です。

治療は、保存療法と手術療法ですが、リハビリテーションが重要になります。年齢・競技レベルに応じ、個々に計画され、競技復帰を目標として進めなければいけません。そしてもちろん、最も大切なのが予防です。競技者・指導者・医療担当者の理解と協力のもとで、競技者の安全対策(メディカルチェック、トレーニング内容、現場での処置など)と、競技の安全対策(ルール、施設、道具など)が必要とされます。

小児から高齢者まで、スポーツ人口は今後も広がることでしょう。各自の能力に沿った適切な指導のもと、骨折を含めたけがを予防しながら、楽しんでいきましょう。

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