整形外科

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オスグッド病

10歳代前半(小学校高学年~中学生)のスポーツを盛んに行う子ども(特に男子)で、脛骨(すねの骨)前方の膝に近い場所で膝蓋骨(膝のお皿)の少し下(脛骨粗面と呼びます)に痛みを感じ、同部位が突出してくることがあります。これはオスグッド・シュラッター病(一般的にはオスグッド病)と呼ばれ、今から百年前の1903年、オスグッド(Osgood)とシュラッター(Schlatter)により報告された疾患で、ランニングやジャンプなどの際に、大腿四頭筋(太ももの前方の筋肉)による牽引力が膝蓋靱帯を介して脛骨粗面に繰り返し加わり、その結果起こる脛骨骨端軟骨の剥離が成因と考えられています。

症状としては、脛骨粗面の骨隆起(出っぱり)と圧痛、特に正座時床面に接する時の疼痛が特徴です。また個人差はありますが、自発痛、運動痛を認め、ジャンプやボールを蹴る時に疼痛が顕著となります。レントゲン写真では脛骨粗面部に軟骨性の膨隆や、骨端核の分離・遊離・辺縁の不整像を認めます。

治療を進めるに当たり、まず本質的にスポーツによる運動過多で起こること、3~6ヵ月でほとんどの場合消退することを理解していただき、症状の程度によって治療法を決定します。スポーツ活動と疼痛により病相を第1~3度の3段階に分けて治療法を選択しますが、第1・2度のスポーツ活動は一応満足にできる段階では、大腿四頭筋のストレッチングを運動前後に行い運動痛と再発防止を図ります。除痛を目的として消炎鎮痛剤(湿布や飲み薬)を使用したり、アイスマッサージを行うことも有用です。また、ストラップ(オスグッドバンド)での圧迫固定が有効なこともあります。第3度の段階で疼痛の激しい場合は2~3週間のスポーツ禁止が必要となることもありますが、患部に影響のないトレーニングは継続し、なるべく早期の復帰を目指すべきでしょう。この様に各段階を評価し治療法を選択することが大切なため、整形外科医とよく相談し治療方針を決定して、スポーツ活動を中断せずに治すことを理想としてがんばってみてください。

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